重い思い
習い事、そろそろ習い事に行ってみたいね、そんな事を思った。
みかんは私と違って、運動神経もよく、比較的なんでも器用にこなすタイプの子だった。
みかんは踊ることが好きだった、親の目から見ても、あれ?センスある?みたいな
今思えば、きっと皆、思うレベルだったのかもしれないけど、
その時は本当にうまいなこの子と、思った私は、カルチャセンターのチラシを手にしていた
5歳からか、、、一回聞いてみよう、なぜかその時、どうしてもダンスをさせたい、
むしろ私の中で、その気持ちがすごく出てしまい、
みかんの気持ちよりも私の気持ちだったのかもしれない。
体験に行ったとき、今思えば、社交辞令でおっしゃってくださったと思うが、
それまでの、生活に、人に、家族に、否定されながら、怯えながら過ごしていた為、
すごい!上手!!すごい!!と先生や周りの保護者の方々が
褒めて下った事が、久々に嬉しく、自分の事以上にみかんの事を褒められると
こんなにも嬉しいのかと思った。
今、思えば、この頃から私の中で、私の困ったことをみかんに伝え、
私ができなかった事をみかんができるようにそんな風に、みかんへの愛情が、
私の重い思いで埋め尽くしてしまい始めたのかと思う。
きっとその頃から、みかんは私が喜ぶ事が正しい、私は頼るとこが近くにないからこそ、
この子と私が困らないように、そんな意識が強くなって行ったのかもしれない。